音楽業界の衰退について



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さて、ファッション関連の話が続いたので、今回は音楽の話をしましょう。
また、今回はガベージニュースさんからの引用が多くなっております。
CDが売れない、音楽業界は衰退していると言われ続けて久しいですが、実際のところどうなんでしょうか?まずは世界での音楽の売上状況について見てみましょう。

↑ 世界音楽売上金額推移(卸売価格ベース、米億ドル)(再録)
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1998年から比べると売上自体はここ20年間で1兆ほど減少しております。
次に2014年の国別の売上を見てみましょう。

↑ 2014年世界音楽売上トップ20(米億ドル、卸売価格ベース、円は2014年平均レート105.87円で換算)
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なんと、日本の音楽売上シェアは世界2位なのです。アメリカやイギリスは言語が英語で、世界をマーケットにしているので売上があります。それに対し日本の言語は日本語で、世界に対して流通は難しいので主に国内のみのマーケットなのに世界2位なのです。イギリスではBIMMという国営のロック専門学校があり、そこで優秀な人材を養成して外貨の獲得に効果をあげていますが、日本は国内のみで売上はイギリスの約2倍の売り上げを保っているのです。驚き。

続いて国内の売上の詳しい内訳を見てみましょう。
↑ 音楽ソフト・有料音楽配信の売上推移(1990-2014年)
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1998年の6075億円をピークにそれ以降は売上は減少し、現在では3000億割りこみ、売上は半分となっています。2005年からはデジタルでの音楽配信が始まり、売上は少し回復しましたが、現在は売上は減っていく一方です。

ではなぜ売れなくなったのか考えてみましょう。

 

youtubeで無料で聴ける。

まずの理由がこれです。youtubeは利用者からしたら大変に便利なサービスです。無料で好きな音楽、動画を楽しめるわけですからね。アーティスト側もPVを見ていろいろな層にPRできたりメリットも多くあるのですが、無料で音楽を聴ける、PVを見れるならば消費者はCDを購買する必要がなくなります。その必要がなくなった結果が今の現状ですね。

後進の育成を怠った

次にこれです。90年代後半はメジャーでブランド力を持ったバンドやアーティストがCDを出せば、数十、数百万枚というCDが売れていました。そういったバンド達をまわしてCDを出し続ければそれだけで売上が取れたのです。恐ろしいですね。その間に本当に実力あるバンド、アーティストの育成を怠ったため今売れるアーティストが少ないのではないのかという考えです。

現在はバンドの育成に以前ほどお金はかけれない状況なので、あんまりいいアーティストを見つけることができないのではないでしょうか(もちろん現在もかっこいい新人バンドやアーティストはいますが)

自分が好きな音楽しか追求しない

ネットの普及により、音楽の趣味が細分化、多様化していしまい、自分の好きな音楽を追求出来るようになりました。また、音楽を聴く媒体もipodなどのウォークマンや、iphone、Androidなどのスマートフォンにデータとして入れる事ができるようになった事で小型化が進み、持ち運びも容易になり、イヤフォンでいつでも聞けるようになったことで「自分が聞くだけの音楽」という傾向が強くなりました。


以前の音楽は車や家で人に聞かせる為にCDを買ったり、自分でカセットを編集したり「他人に聞かせる音楽」という面もありました。


現在は若者の車離れや恋人がいない若者の増加などで他人に音楽を聞かせるという機会が減ってしまい、「自分が聞くだけの音楽」にシフトしてしまったのではないでしょうか。

 

趣味の多様化・音楽への無関心

音楽の関わり方へのデータを見てみましょう。
こちら2014年は未調査。12歳から69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、性別・年齢階層・地域別(都市部とそれ以外でさらに等分)でほぼ均等割り当ての上、2010年度の国勢調査結果をもとにウェイトバックを実施しています。

また音楽との関わり方を

・有料聴取層:
「音楽を聞くためにCDや有料音楽音源など音楽商品を購入したり、お金を支払ったりしたことがある」

・無料聴取層:
「音楽にお金を支払っていないが、無料動画サイトやテレビなどで新たに知った楽曲を聴いた経験がある」

・無関心層(既知楽曲のみ):
「音楽にお金を支払っておらず、以前から知っていた楽曲しか聴かず、新曲は(テレビなどでも)聴かない」

・無関心層:
「音楽にお金を支払わない。特に自分で音楽を聴かない(音楽には特段積極的な好意、関心を持たない。音楽への本当の意味での無関心派)」

の大きく4つに区分して、回答者には自分の音楽への姿勢として、もっとも当てはまる選択肢を選んでもらった。

↑ 該当期間における音楽との関わり合いでもっとも当てはまるもの(各年3-8月)
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このデータを見る限り、音楽に完全に無関心の人が多くなってきています。ここまでの音楽離れは由々しき事態です。ネットが普及したことで、家にいても楽しい事が増えた為、趣味が細分化してしまったことが要因なのでしょう。

このデータや考察を見て、音楽業界が以前に比べて衰退していることがよくわかったと思います。今後も色々な視点で音楽業界を見ていきたいと思います。

 

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